催し・講演会

一般講演会 を開催しました。 (6月18 日) 事業部:佐藤 久剛    川口 真実

第1部講演は、特定非営利活動法人 食べて語ろう会 理事長の中本忠子 先生による『子供の居場所』

中本先生は、江田島生まれの83歳。PTA 役員をされていた46歳の時に保護司になっ てから人生が一変しました。

中本さんが担当したシンナー中毒の子どもの言葉『(シンナーを吸う と)腹が減ったのを忘れられる』

この日から中本さんはこの子供のためにご飯をつくるようになり、同じ境遇の子が集まるようになり、

行き場のない子ども達のために居場所を提供するようになったのです。

以降、現在まで無償で(全国に食事を提供する施設はありますが、全くの無償というのは珍しいそうです。)

子どもたちに食事を作り、今でも1日に20食から30食、1 ヶ月では約千 食になるそうです。

1日に研ぐお米の量は約4升、正直身体が辛いと感じることもあるそうですが、辞めようと思ったことはなく、

この活動に批判する人がいても、色んな意見があって当たり前、反対意見や逆風が吹くたびに、

逆に燃えたと話される姿が印象的でした。

『お腹がいっぱいになると、子どもたちは満足してイライラしなくなり、キレないし犯罪もしなくなる』

平成のこの時代 にご飯が満足に食べられない子がいる。それは単に経済状況だけでなく、家庭環境、親のアルコー ル、薬物、ギャンブルなどの依存症も関与している。その親たちももまた、幼いころ複雑な家庭環 境であったり、満足に養育してもらえなかった被害者であることが多く、こうした流れは負の連鎖だという。負の連鎖はどこかで断ち切らないといけない、

よその子どもだからといってほっとけな いとの思いで活動を続けてこられました。

身体が辛くても、元気で活動できるのは、自分のためではなく人のためだから。

【聴講者からの質問と回答】

Q1『(非行歴のある)子ども達と接する時に、怖かったことはなかったですか。』

A1 『そのようなことは、今までありませんでした。親身になって話を聞き、お世話をしていると、 自然と信頼関係ができ、

   親御さんからも感謝されました。』

Q2『不登校で学校に行ってない子どもに大学生が学習支援を行っているとのことですが、大学生の個人的な活動ですか。

  それとも食べて語ろう会の事業でしょうか。』

A2 『食べて語ろう会の事業として行っています。』
 
中本先生のお話の間、涙をこらえて聴き入るお客さまも多く、中本先生と食べて語ろう会の活動に共鳴を受け趣旨に賛同される方もおられました。私たちも鍼灸マッサージ師として、社会の宝で ある子どもたちの健全な育ちのために出来ることがあると思い、小さな活動から始めることができればと思いました。

第2部講演は、呉地区鍼灸師会副会長、向田鍼灸院院長の向田淳子先生による『簡単にできる 養生法 五か条』でした。

普段の生活をほんの少し工夫する だけでも養生となる、気楽にお金をかけずに誰にでもできる方法をお話していただきました。

・ご飯はよく噛む。脳の刺激になり、認知症の予防となるので意識した方が良い。早く食べる人 は食べ過ぎの傾向にある。

 お腹が満たされたと感じるのは食事をして20分経ってから。ゆっくり と噛んで食べましょう。

・ご飯を食べたら家の周りを10分位歩こう。食後に歩くと脂肪が取れやすく、食前に運動し て、

  食事で良質なたんぱく質を撮ると、筋肉がつきますよ。

・食を通じて心をつなごう。緑茶を飲みながらのおしゃべり。今流行りの女子会は認知症予防に良い。

 沈黙は猛毒。おしゃべりは百薬の長。楽しくおしゃべりをして脳の活性化をしよう。

・お風呂の後は水滴を軽くふきながらの、ながら乾布摩擦。気管が弱い人は皮膚を鍛えると喉が 強くなる。

 あくまで身体をふく延長で行う。冬にこれをしっかりすると風邪をひかない

・冬のお風呂は胸までつからない。風呂につかるのは腰くらいまで。胸はもともと熱があるところ、

 胸までつかると汗が出る ⇒ 身体が冷えやすくなる。風呂は体力を使うので、冬は汗をかかない ような入り方をし、

 体力の落ちている夜遅くには入らない。早い時間に入る。
 
・身体の悪い人は人の悪口を言え。(言わずに身体を悪くする人が多い。)

 風呂に入るな(体力使う。風呂に入らず死ぬ人はいないが、風呂に入って死ぬ人はいる。

 体力を使うので、治るもんも治らなくなる)仕事を休め。
 
・寝る時は腹式呼吸で。難しく考えずに、下腹を膨らませる。そうすると気のめぐりが良くなる。

 気がしっかりしてくる。内臓を鍛えるのは呼吸法しかなく、しかもタダで出来る。寝たついでにや れば良い。
 
・長生きをしようというツボ 松尾芭蕉がすえたという、『足三里』は有名ですね。

 ここにお灸をすえると長生きが出来ます。元気 のツボ、長寿のツボ。山登りをする人はどんどん歩けるようになります。
 
・耳を引っ張ると腎臓が大きくなると言われている。

 今引っ張ったからと言って大きくなるわけではなく、毎日続けることが大事。
 
・ストレスに弱い人は、手を軽く握って中指があたるところ『労宮 ろうきゅう 』というツボ。


・高齢社会は転ぶのが怖い。ケガをするとそのまま寝たきりのケースが多い。歩くと血行・循環が 良くなる。

 踵から足を下ろすようにして歩くと転倒しにくい。一日 2000~3000 歩で良い。(1000 歩=約 10 分)
 
・生きる覚悟を持つ。ピンピンコロリは難しい。お迎えが来るまでは死ぬことが出来ない。

 人間は一人ではない、周りの力は大きい。
 
・鍼・灸は肩こり、腰痛など、痛みだけを治すのではありません。心のケアも鍼灸で出来ます。

 養生・長生きの出来る施術が出来ます。今は被災地にも赴いて鍼灸のボランティアもしています。

 スポーツ選手や芸能人も鍼灸で身体を整えている人が多くいます。鍼灸はその病気を消す、

 治すものというより、症状を改善させるものです。症状が軽くなる人が多いです。
 
【聴講者の質問・回答】

Q1『私の自宅は古く、急な階段もある。冬は寒いし、広いところに一人で住みたくない、現在はマ ンションに住んでいるが、

  近所づきあいも出来るし、自宅には帰りたくない』

A1『湿気の多い日本の気候には、日本の家屋が良いです。今は気密性を求めるので、便利な反面、 アレルギー等、

  新たな病が出てきました。昔は木枠の窓、木の風呂桶、木に触れていたから、花粉症・アレルギーなかったのではないか。

  昔の家には段差があって、つまづかないように用心もしたし、台所は土間にあり、昔の人は足腰も強かった。

  今は絨毯程度の段差にさえつまづく人が多い。自分に負荷をかけるのも一つの手だと思いますが、近所づきあいの減った今、  若いうちは良いが年を取ったら誰かお話をできる人が近所にいた方が良いので、マンションでも良いのではないでしょうか。
 
Q 2『13 年前にギランバレー症候群を患い、後遺症に苦しんでいますが、鍼灸で治りますか。』

A 2『鍼灸は病気そのものが治る、消えるというのではなく、症状が軽くなったり、改善することが 多いです。

   個人差もあるので、やってみないとわかりませんが、一度試されたら良いと思いま す。』

 

Q 3『朝・昼・夜と食事、アルコールなど摂って元気だが、ここ半年はお米を食べていないがどうで しょうか。 』

A3 『若い人には、お米も食べた方が良いと答えますが、ある程度の年でそれで元気ならそれで通すのも良いのではないでしょう

   か。だけど、せっかくご飯があるのだから食べられたら良いと思 いますが・・・。

   食べる時はしっかり噛んで唾液がしっかり出るようになると殺菌効果もあ り、長生きにつながります。』   

 

向田先生の講演は、日頃、鍼灸や東洋医学、養生法に縁が遠い人にも大変わかりやすく、親しみの持てる内容でした。

心あたりがあるところが多く、早速今日から生活に取り入れましょう。
 
両先生方、素晴らしい、実りの多い講演をありがとうございました。

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