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令和元年度 会報 音声読み上げ用

会長挨拶

会 長  山田 健三

 

 

会員の皆様、新年、明けましておめでとうございます。昨年は平成から令和に元号が移行する時期でありました。本会におきましても、竹辺博敏前会長の職務を私が引き継ぐこととなった1年でした。今まで副会長職でありましたが、会長職になりますと会を代表することで、重責を追うこととなり両肩に重しを抱えた感じがしております。

 

 昨年は、広島豪雨災害が発生し、会員を始め県外・県内からも被災者への支援活動に多くの有志が参加していただきましたこと、感謝しております。自然災害においては日本列島どこで起きても不思議はないのが現実であります。私たち治療家は、使命感をもって被災者の支援活動に協力していきたいと思っております。また、療養費の関係では、受療委任制度が実施されましたが、医師の同意書の発行が困難になってきていることに危機感を感じます。

 

 そして、少子高齢化社会と言われて久しいですが、高齢者の寿命も延びていく現在、健康寿命が取り沙汰されています。誰しも皆、健康で人生を全うしたいと願っています。私たちがそのお手伝いをしていかなくてはなりません。治療家として一生、技術の向上を目指して世の中に貢献していただきたく思っております。

 

 本会の行事では、学術研修会やスポーツ大会での施術ボランティアなど毎年実施していますが、もっと新規の参加者が増えてほしいと思っています。

 本会は、会員の皆様で構成されていますので、もっと積極的に会の行事に参加して、会を発展させていただきたいと思います。

 今年も、皆様のご健康ご活躍を祈念いたします。

 

 

 

・・・・・・ 「令和元年度通常総会開催」 ・・・・・・

日時:令和元年5月12日(日) 

場所:広島市心身障害者福祉センター


司会者 : 竹辺竜司 総務部長 

岡田副会長より、総会の開会を宣言。 小島雅子 厚生渉外部長により、故人(竹源水先生)に対して黙祷を行った。学術部による平成30年度の生涯学習単位認定者の報告認定者は、

岡田、尾野、青掛、木村、郷田、佐々木、森下、山田(敬称略)

竹辺博敏会長より、開会の挨拶。

司会者により井上勝敏が議長に選出、井上議長により議事録記録人に青掛良子、 

議事録署名人に木村克・天野佳代子を指名した。

議事:

・第1号議案:平成30年度会務並びに事業報告の審議と承認

    各担当者より報告・審議し、満場異議なくこれを承認可決した。

・第2号議案:平成30年度決算報告の審議と承認

    山田財務部長より決算報告を行い、木村克監事より

    決算内容について関係帳簿・書類等を監査した結果、

    適正に問題なく処理されているとの報告があり、満場異議なくこれを承認した。

・第3号議案:令和元年度会務並びに事業計画の審議と承認

    各担当者より発表・審議し、満場異議なくこれを承認可決した。

・第4号議案:令和元年度予算案の審議と承認

    山田財務部長より予算案の発表があり、満場異議なく可決した。

・第5号議案:会員提出議案は、案件なし。

・第6号議案:役員改選

    選考委員として竹辺竜司・米子道江・向田淳子・増村聖子が

    選考委員会を開き、新会長に山田健三が推薦され、満場異議なく承認された。

    新会長山田健三より、役員の人事案については発表があり、満場異議なく承認された。

    山田新会長より前会長竹辺博敏先生に感謝状が授与された。 

・第7号議案:その他

    全鍼代議員総会へ広告規制と受領委任についての地方議案を提出することに決定。

 

井上議長は、以上をもって本日の議案全部を終了した旨を述べ退任した。岡田副会長により総会の閉会が宣言され閉会した。議長は、以上をもって本日の議案全部を終了した旨を述べ、広島県鍼灸マッサージ師会副会長 山田健三により閉会が宣言され閉会した。     (記:総務部長 青掛)

 

   ○令和元年度会務並びに事業計画(案)

   (自 平成31年4月1日、至 令和2年3月31日)

 ①平成31年4月14日 : 監査会 ・山田はり治療院

 ②令和元年5月12日 : 通常総会 ・広島市心身障害者福祉センター 2階会議室

 ③令和元年5月26・27日 : ホテル ルポール麹町

  全日本鍼灸マッサージ師会定期代議員総会、連盟総会、日本鍼灸マッサージ協同組合総会

 ④令和元年6月2日 : 第1回理事会 ・竹辺鍼灸院

 ⑤令和元年6月2日 : 広島市鍼灸マッサージ師会 経営研修会 

  講師:ささき治療院 佐々木健二、山陽はり治療院 有藤孝治、装快鍼灸 志摩哲郎、(敬称略) 

 ⑥令和元年6月29・30日 : 第6回中国地区鍼灸マッサージ協議会 ・広島アステールプラザ

 ⑦令和元年7月14日 :  第1回学術研修会 講師 向野義人(よしと)先生 

 ⑧令和元年8月25日 : 第1回常任理事会 ・竹辺鍼灸院

 ⑨令和元年9月1日:第15回広島県西部障害者ふれあい交流スポーツ大会 施術ボランティア

  ・廿日市市スポーツセンター・サンチェリー

⑩令和元年9月8日 :  第2回学術研修会 講師 小川卓良先生

⑪令和元年9月29日 : 「第36回広島県鍼灸学術大会」 発表者 大谷 芳貴 先生

⑫令和元年10月20・21日 : 第18回東洋療法推進大会in神奈川 ・新横浜プリンスホテル

⑬令和元年10月27日 : 広島市鍼灸マッサージ師会 研修 講師 松浦浩市 先生

⑭令和元年11月3日 : 「第39回ひろしま国際平和マラソン」 施術ボランティア

⑮令和元年11月24日 : 保険部研修会 講師 竹辺 竜司 先生

                  第3回学術研修会 講師 上垣内 敬司 先生

⑯令和2年2月2日 : 第2回常任理事会 ・竹辺鍼灸院

⑰令和2年2月9日 : 広島市鍼灸マッサージ師会 研修会 講師 中嶋隆史 先生

⑱令和2年2月23日 : 呉市鍼灸マッサージ師会 研修会  講師:白銀誠司 先生

⑲令和2年3月8日 : 第2回理事会 ・竹辺鍼灸院

 

 

○令和元年度に実施した会務並びに事業

 

○役員会

 ・第1回理事会 令和元年6月2日(日)

 ①各担当挨拶
 以下の役で各自挨拶と委嘱状と名刺の授与が行われた。
 ・相談役:佐々木健二、竹辺博敏
 ・監事:天野佳代子、木村克
 ・会長:山田健三
 ・副会長:岡田佳広 / 副会長:郷田大介
 ・総務部長:青掛良子 / 総務副部長:竹辺竜司
 ・財務部長:川口真美
 ・広報部長:郷田大介 / 広報副部長:相川貴裕
 ・学術部長:岡田佳広 / 学術副部長:尾野龍一
 ・保険部長:竹辺竜司
 ・事業部長:森下孝夫 / 事業副部長:大谷芳貴
 ・渉外厚生部長:小島雅子

②行事の確認
 ・学術部 研修会内容の確認
 ・事業部 施術ボランティア活動の確認
 ・全日本鍼灸マッサージ師定期代議員総会、連盟総会、日本鍼灸マッサージ協同組合総会へ

出席した山田会長と岡田副会長と郷田副会長より
 当会から受領委任制度と無資格者対策について議案を述べた報告
 ③協議会の役割分担と内容確認

  タイムスケジュール、事前準備等の最終確認、各役員の当日の役割分担について話し合った。

・第1回常任理事会 令和元年8月25日(日)

出席者:山田会長・岡田副会長・郷田副会長・竹辺竜司・川口・青掛・森下・大谷 8名

①中国地区鍼灸マッサージ協議会の振り返り 次回開催地は鳥取県で令和2年6/27~28

②9月1日の廿日市ボランティアの確認

③平和マラソンボランティア施術活動について 実行委員会を立ち上げることに決定

④11月24日の研修会内容 確認

その他
・11/4「第9回南区安心安全フェスティバル」参加の件は平和マラソンが前日のため不参加決定
・県の健康福祉局より公衆衛生に貢献した個人や団体の表彰者推薦→無し
・山口県鍼灸マッサージ師会は8/9が鍼灸の日としてポスター作成している。
・9/29学術発表する大谷先生はパワーポイントにて資料を作成する
・広島県主導のゆめ財団イクちゃんが無免許施術者の広告を出したことを電話で是正願いをした。

・療養費単価改定提案するため役員数名の所得税の申告内容を全鍼に送付することに決定

 

・・・・・ 「全鍼師会代議員総会等」 ・・・・・

○公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会の「令和元年度定時総会」

令和元年 5月26日 東京千代田区 ルポール麹町3階で行われた。

 

・伊藤久夫会長並びに堀昌弘副会長

 来年の東京オリンピックの選手村にオリンピックでは、 初めて鍼灸マッサージ師が参加する予定であり、 大変喜ばしいニュースである。しかし一方で、 受領委任払いが開始され、当初は3万人の予想に反し、 免許者2万人が厚生局に登録された。

保険者の国保や後期高齢は、 ほぼ100%に対し、組合など健保連関連は不参加が多い結果となり、 また会に所属しない個人が増加傾向にあるが、彼らを取り込む活動、 例えば受領委任払い制度に伴う指定更新制の推進などをしていかなければならないと述べられた。

 

・往田保険部長

消費税増税に伴い、療養費の改正が行われる可能性があり、以前の改定時より低い改定率を予想している。厚労省は各施術所が、どれだけ経費がかかっているかの統計を必要としていたり、健保連などの保険者から要望を踏まえ、我々の要望がどこまで汲み取ってもらえるかは不透明である。

 

本会は、この度地方提出議案を総会にて発表し、異議なく受け入れて頂いた。内容は下記の通り。

【時代にあった広告規制に改正するべきである】

 「あはき法」が施行された昭和23年から半世紀以上が経過し、当時に比べ、爆発的に増えた無資格者に対して、今もなお、我々有資格者は当時の法律の基で動いているのは、何とも不思議に思えます。 社会情勢が様変わりし、当時と比べ、テレビ、ラジオ、フェイスブック、ユーチューブ、ツイッター、ラインなど宣伝媒体が多種多様に増え、古い法律ではカバーできず、自治体は指導監督が追い付いていません。地域ごとや保健所の職員ごとに解釈が変わり、グレーゾーンが多々あるアンフェアな状況を変えなければなりません。 そして我々有資格者に対してだけではなく、無資格者の広告にも制限を加える法律や規制など何かしらの制度を構築する必要があります。

また無資格者の広告に、よくある内容として、病名や効能がありますが、無資格者の施術行為は慰安行為であり、病気や効能効果に対する科学的根拠はなく、景品表示法違反であるにもかかわらず、行政は本格的に動こうとしていません。 

 そもそも 医療については、医療被害が、他の分野に比べ著しい点から、景品表示法による一般的な広告規制とは別に、「医療法」による広告規制が設けられているため、医療に関して消費者庁は動こうとしません。 

 しかし無資格者は、医療法にも該当しないため、もはや野放しであり、無資格者の広告に指導是正する行政機関は存在しないのです。昭和37年に施行された景品表示法に対しても、我々は変更を訴えるべきだと思います。

 

○令和元年度全日本鍼灸マッサージ師連盟総会

5月27日(月) 同会場

古川俊治 (参議院議員)  伊吹文明 (衆議院議員)  

衛藤晟一 (衆議院議員)  塩崎恭久 (衆議院議員)  

以上4人の来賓がお越しになられ、

 「鍼灸マッサージを考える国会議員の会」を今後も活動を促進して療養費問題や無資格者問題など鍼灸マッサージ業界の問題を政治面で取り組んでいかれることをお話されました。

 業界の抱える諸問題の解決には、今後も国会議員の先生方と連携して、そしてより良くするためにも、会員の皆様の更なる協力を要します。政治に興味がない、関係ないと思う会員の方も多々おられるでしょうが、ご自身の仕事に直接関わることで、業界に携わる者すべての所得にも影響があります。長く安心して業務にあたるためにも、会員の皆様のご協力が必要です。

 

 

・・・・・ 「第6回中国地区鍼灸マッサージ協議会in広島」 ・・・・・

令和1年6月29日 午後1時~ 会場:JMSアステールプラザ

●開会 13:00 

    司会 岡田佳広 副会長

 ①開会宣言  郷田大介 副会長

 ②挨拶     山田健三 会長

           伊藤久夫 (公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会会長)

 ③来賓挨拶  本廣淳範 (IGL医療福祉専門学校校長)

           岩田(いわた)清(きよ)治(はる) (朝日医療専門学校広島校校長)

           重岡(しげおか)伸(のぶ)治(はる) (広島県立広島中央特別支援学校校長)

 ④各県師会長紹介

           吉田高行 (一般社団法人 岡山県鍼灸マッサージ師会会長)

           山根和由 (公益社団法人 鳥取県鍼灸マッサージ師会代表理事)

           持田栄一 (一般社団法人 島根県鍼灸マッサージ師会代表理事)

           林 和俊 (公益社団法人 山口県鍼灸マッサージ師会代表理事)

 

●基調講演(13:25~13:55)   

 演題:「あはき業界の中央情勢について」 

  講師:伊藤久夫 先生

●議事開会 14:15~17:00

 各県提出課題と質疑応答、その他連絡事項、保険部長会議、次回担当県師会の挨拶など

 「広島県師会の提出議案」

  ①組織強化

   平成30年度から、鍼灸マッサージの専門学校では校外での臨床実習が解禁され、この機会を

    生かして、会員の施術所で数か所の臨床実習施設を誕生させるよう働きかけるべきである。

  ②無免許対策

   無資格者の広告に、よくある内容として病名や効能の表記があるが、無資格者の施術行為自

体に科学的根拠がない可能性が高く、景品表示法違反であり、地元の消費生活課などの窓口

を通し是正指導を図る。 

 

 

 本会の山田会長より、今回は、組織強化、無資格問題、保険関係の問題を皆様としっかり話し合って行きたいと挨拶されました。続いて来賓の先生方からも、直向きに業界のためにご尽力されておられるお話があり、学校関係の先生方からは生徒数確保について語られました。

 基調講演として全日本鍼灸マッサージ師会会長 伊藤久夫先生による、鍼灸マッサージ業界の中央情勢についてのお話がありました。伊藤会長より鍼灸マッサージ業界と厚労省との交渉の窓口に立ち、厚労省の意向や医師会の考え方など貴重なお話が聞けました。主な内容としては保険関係、法制関係、学術関係、スポーツ・災害対策関係などの話でした。

 保険関係では受領委任制度が始まり、この制度が導入されたと言うことは鍼灸マッサージが、国の医療保険制度の中に組込まれたということで、「やっと国に認めてもらえた」との前向きな考えを話されました。責任も重くなるのが当然で、地方厚生局の集団指導、個人指導も始まるようです。

 法制関係の話では無資格者の問題の有効な方法として、免許保有カードをうまく利用することによって無資格者が公に活動し辛くなるような制度を作っていくこと。学術関係では、鍼灸師の機能訓練指導員として近い将来、介護保険に組込まれることになったことや、国際的には伝統医療が認められ、WHOの中に伝統医療が入ったこと等は明るいニュースである。

 スポーツ関係では東京オリパラで、はじめて鍼灸が選手村の中の診療所でボランティアを行うことになりました。次回のオリパラでも、鍼灸が採用されるように頑張ってほしいと思います。

 

 

 最後に伊藤会長が最も力を込めて話されたことは、政治の力がとても大きいと言うことです。自民党の「鍼灸マッサージ師を考える国会議員の会」のご尽力が今後も頼みの綱であり、今後も国会議員の先生方と連携して、そしてより良くするためにも、会員の皆様の更なる協力が必要であると痛感しました。

​                                            (記:事業部部長 森下)

●懇親会 18:00~20:00  会場:広島市文化交流会館(アステールプラザ隣)2階 ルミエール

 

 

【 一般講演会 ・ 学術研修会 】

令和元年6月30日 午前9時半~午後3時20分 会場:JMSアステールプラザ

 

≪午前の部≫ ・・・・・・一般市民講演会(対象:一般市民)

 ●第1部講演(9:30~10:45)

  テーマ:「子どもの居場所」 講師 中本忠子 氏(元保護司) 

 広島・基町のマザーテレサとも呼ばれる 通称 「ばっちゃん」こと中本忠子さんは現在84歳で、元保護師として人の愛に飢えた子供たちをサポートする活動を約40年されています。  

 非行に走ってしまう子供たちに寄り添い、ご飯を作り、食べさせ たくさん話をする、まず彼らの居場所を作ってあげることが大事。どれだけ手のつけられない子でも愛情と環境で変わる事ができる。

 中本さんは父がずっと言い続けていた「人間の優しさっていうのは見返りを求めてはいけない。見返りを求めるのは優しさではない」という言葉が忘れられないと言われる。

                                           (記:事業部副部長 大谷)

 ●第2部講演(11:00~12:30)

  ・テーマ:「顔望診・ツボを使った美と健康のセルフケア」 

   講師: 新開弘枝 先生 (鍼灸師、四国医療専門学校非常勤講師)

 一般講演 第2部では、新開弘枝先生による「顔望診・ツボを使った美と健康のセルフケア」と題して講演をして頂きました。東洋医学の基本的な考え方をわかりやすく話されていました。​

 東洋医学では、五行説・陰陽説・気・血・水のバランスの乱れによって、身体に異変が表れ病気になるとされる、新開先生は顔望診を取り入れて治療しています。

 顔の反射区のどこにニキビやシミが出来たかで身体の不調が解る。例えばあごにニキビが出来たなら婦人科系の疾患を疑うとか、おでこにニキビが出来たら女性ホルモンが足りてないとか・・。

新開先生は、顔の治療をするときに眉間にシワがある人、眉間が硬い人には特別な注意が必要だと言います。何故ならその人たちは日頃からかなりのストレスをため込んでいる人が多いそうです。

 セルフケアの話では、患者さんに自分で押してもらう注意点として、やさしく、ゆっくり、息を吐きながら、 左右同時に3~5秒ぐらい押さえ、3~5秒ぐらいでゆっくり戻す押さえかたコツを話され、顔にある代表的なツボをみんなで押さえながら、午前の部は終了しました。

                                            (記:事業部部長 森下)

 

 

≪午後の部≫・・・・・・学術研修会(対象:有資格者及び専門学校学生)(13:30~15:20)

 ●「自律神経の乱れと不調について考える」 講師: 新開弘枝 先生

  新開先生がサロンで行っている治療の「クレーパック」は、クレーというフランスの岩石を細かく砕いてペースト状にしたものを背中に塗り、老廃物などを吸い出してしまうものです。クレーには偶然にも五色の種類があって、新開先生は五行説に合わせて使い分けているそうです。

  先生は自律神経の患者さんに対しては治療と言うよりも、リラックスして頂くことを最優先に考えています。先生と話をすることで癒やされ元気が出る患者さんには、話をすることが最も有効な治療になります。最初にクレーパックをして、身体の中の不要物を全部出した後、腎兪に鍼をして気を補うと言うのが治療の流れだそうです。

  次に「筒灸」といって竹の筒に灸頭鍼用のもぐさを詰め、両方から火を付けると、丁度いい熱さになり、背中、ふくらはぎ、足の裏などに圧をかけながら転がすようにローリングさせたり、竹筒を立ててツボを軽く叩くタッピングなどを行う。

                                            (記:事業部部長 森下)

 

・・・・・ 「第18回東洋療法推進大会in神奈川」 ・・・・・

令和元年10月20日〜21日 

広島県師会参加者 : 山田会長、木村監事、岡田副会長、郷田副会長

  今回の神奈川県大会のテーマは「令和元年 未病治宣言」でした。テーマの由来は平成29年3月に「かながわ未病改善宣言」が発表されたことにあり、健康寿命を延伸するために、神奈川県では未病を改善する取り組みが進められている。病気になってしまう前に養生をして健康状態を取り戻すことが未病治であり、東洋療法の神髄とも言えるであろう。病気を予防し元気で生きるための対策として総合的な研修を重ねるため、今回の特別公演は「未病と栄養学」でした。

 

【特別講演 未病と栄養学】 神奈川県立保健福祉大学学長 中村 丁次 先生

 「人は食べないと死に、食品選択が偏ると病気になる」 

このことを科学的に解明したのが18世紀ヨーロッパに誕生した栄養学である。栄養学は、生命の営みにはエネルギーと栄養素が必要であることを明らかにし、200年かけて約40種類の栄養素を発見し、その機能と食品の含有量を明らかにしてきた。 我が国が栄養学を導入したのが150年前の明治維新の時であり、その後、 栄養学は富国強兵の国策に活用され、戦前、 戦後の主食偏重の食習慣と食糧不足による低栄養、さらに高度経済成長後の食事の欧米化による過剰栄養の問題を解決してきた。

 一方、我が国には陰陽五行説を基盤とした東洋医学の中で、食養生が長きにわたり国民の健康を支え、中国最古の医学書「黄帝内経」にはじめて「未病」という言葉が登場した。一般に未病とは、未だ病気に至らない状態、つまり自覚症状はないが検査では異常がある状態や自覚症状はあるが検査では異常がない状態など、健康と病気の中間、いわばグレーゾーンと考えられている。

 

 従って、未病対策とは、現時点がどのような状態だとしても、「より健康になろう、 より健康に生きよう」とする人々を支援することだと考えられ、それは疾病の保健 (一次予防)、医療(二次予防)、福祉 (三次予防)を包括化した予防対策だと言える。

近年の栄養学の進歩は、栄養障害が保健、医療、福祉のみならず、貧困、教育、ジェンダー、労働、成長、不平等、そして気候変動等、多様な領域に関係していることを明らかにした。もはや栄養は単に生命を営み、命を保証し健康を増進することだけではなく、人間の営みのあらゆる領域の基盤になることが解明されつつあり、今後、近代科学としての栄養学と、精神、文化、さらに環境との包括概念を有した東洋医学との連携が期待され、東洋医学の知恵を取り入れることで長寿社会が実現するだろう。

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【特別講演「東洋医学の将来性」~政治家二階俊博論~】 

 政治ジャーナリスト 森田実先生 森田先生が自分自身の経験から、

手術ではなく東洋医学の治療で自分の体調を改善した、そのご縁で ご講演して下さいました。
今後も東洋医学の魅力を発信していきたいとのお気持ちを熱弁された。

 

【災害とスキンタッチ~発災急性期から慢性期まで】

 いつ起こるか予想もつかない災害に対し日頃から何を準備したらいいのか、資材、知識、心積もりなどをそれぞれの立場から検証された。今回の分科会では熊本地震から北海道胆振東部地震まで実際に現地で活動を行った経験から学んだことをディスカッションした。今後の活動に役立つことだろう。また、仮設住宅で活動したことが地域包括ケアシステムでの鍼灸師·マッサージ師の活動に繋がることだろう。

 

【杉山検校和一と江の島】 歴史研究家 内海恒雄先生

 杉山和一は、慶長15年(1610年)、伊勢の国藤堂家家臣の杉山重政の嗣子として生まれたが、幼少期に流行病にり患し視力を失った。その後鍼術を志し山瀬琢一に入門するが破門され、江の島の弁財天で、断食修行の満願の日、管鍼と松葉型の鍼を考案したとされる。その後京都へ赴き、61歳で検校となり、73歳で鍼治学問所を興す。76歳になり、将軍徳川綱吉に召され鍼治療をし、元禄5年に初代関東総検校に任じられる。後に「杉山流鍼治導引稽古所」を開き、視覚障害者の生業の道を開いた。 杉山和一の墓は、江の島にあり、 市指定史跡となっている。杉山和一により、視覚障がい者の東洋医学への職業が確保され、 視覚障がい者の教育を世界でも早くから始めたと言っても過言ではない。

【シンボジウム「地域に貢献し生き残れる施術所を目指して」】

株式会社フレアス  代表取締役社長 澤登 拓 氏 / 秦鍼灸施術所  秦 章 先生

・あん摩マッサージ指圧・・・地域で市民権を得るためには

                      ・地域の医師との連携を深めるためには ・今後の課題について など

・鍼灸・・・地域の医師との連携により同意書拒否を回避した事例・今後の課題について など

上記の項目について多くの意見が交わされ、信頼性を高め治療家である自分を知ってもらう努力が必要であり、自らをオープンして、積極的に自分の存在をアピールしていくべきであると感じた。

 

 

【あはき広告ガイドラインの展望】
 今年も厚生労働省 医政局医事課 医事専門官 松田芳和様を講師にお招きし、既に7回行われている「あん摩マッサージ指圧師、 はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会」について、これまでの議論を踏まえた概要と今後の展望について、 有意義なご講演をしていただいた。

 保険組合、医師など各方面から様々な意見が出ており、また 無資格者のみでなく、医療関係、例えば、理学療法士、看護師なども、グレイゾーンを含めて議論していく必要があり、なかなか、とりまとめは難しいが厚労省はガイドラインを作成して全国に徹底していく構えである。

質疑応答の際に本会からは副会長の郷田と岡田が松田専門官に以下の質問をした。

①広島県師会は今年だけで約30件の違法広告を保健所に通報して、是正指導をお願いしましたが、再三にわたる保健所の指導を無視し続ける確信犯もおり、手を拱いております。保健所も120万都市広島内に医療機関は何千とあるものの、それらを監督する職員がたったの5人しかおらず、手が回らないとのことで、これでは受療者の施術所選択の公平性は保てておらず、また視覚障害の先生方には圧倒的に不利な状況であります。保健所は罰則行使の事例がなく、今後も電話指導で是正をしていくとのことですが、全国では罰則事例はあるのか教えて頂きたい。

返答 : 罰則事例は各保健所の管轄で厚労省には届いていないが、北海道の整骨院が広告違反で摘発された事例は有名である。保健所の職員が少ないことは厚労省としても問題視している。

そのため、受託業者による監視を検討している。

②メディアの不適切な報道に関して総務省に申し入れをする考えはあるか。

返答 : 厚労省内での検討会に総務省の職員が聴聞に来ていた。リラクゼーションについては、経済産業省にも働きかけていく必要がある。

 

【視覚障害あはき師の施術所経営と臨床】
 視覚に障害があるために鍼灸マッサージ療養費の請求を諦めがちになりますが、パソコンの読み上げソフトを使えば、ある程度の所までレセプト作成が可能になります。このソフト開発に尽力した会員が概要について説明しました。また、パソコンを使わないで代筆をお願いする場合においても視覚障害者はレセプト全般の書式を理解している必要があり、保険者から問い合わせがあった時にも答えられるようにしておくことが大事である。全師会、保険委員会より配布された書類の点訳に取り組む視覚障害委員がお話しされました。視覚障害者が充実した仕事をするための情報源となった。

 全鍼で、電話相談も行っているので、利用してみてはいかがでしょうか。

【地域包括ケアで減灸マッサージ師に期待する役割】
 地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」が切れ目なく一体的に提供される体制のことです。今後急速に進む少子高給化社会をいかに豊かで幸福な生活を過ごすことが出来るのか?疾病を抱えても、住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けられることが望まれています。その為には医療介護福祉の連携が重要となり、包括的かつ持続的な支援が必要となる。
 我々、 鍼灸マッサージ師が地域の重要なインフラとなる為にはどのような知識と技術が必須となるのか?地域から何を期待されているのか?厚生労働省老健局の担当官を講師に迎え講義していただいた。地域のかかりつけ鍼灸マッサージ師として活躍出来る道筋となった。​

 

次回、第19回東洋療法推進大会の開催地は徳島です。

令和2年9月27日(日)~28日(月)JRホテルクレメント徳島にて開催予定。

 

・・・・・ 「令和元年度学術研修会」  ~学術部より~   ・・・・・

 あはき業界は、療養費が受領委任制度になり新しい時代を迎えました。
また2020年東京オリンピックは日本の和食・日本の東洋医学・日本の伝統文化など、多くを世界に発信するという一大イベントです。AI(人工知能)が発達し、将来今の職業がなくなっていくという未来予測があります。ただ、その中で鍼灸マッサージは人が行う職業として残っていきます。
 以前、国民の5パーセントが受療している鍼灸マッサージのマーケットが狭いと考えるのではなく、

95%未開拓のマーケットがあるという明るいという話を聞きました。

 

≪ 第1回 学術研修会 ≫

令和元年7月14日(日) 11時~15時

広島市西区民文化センターにて令和元年度第1回学術研修会を開催しました。

参加者数は36名(内学生19名)でした。

 今回はテーマをスポーツトレーナーに関心がある方にお勧めの「 経絡テストとM-Test 」とし、

ケア・ワークモデル研究会会長、医師で福岡大学名誉教授の向野義人先生をお迎えして行いました。

 午前は、M-Test(経絡テスト)の概要説明がありました。M-Testでは経絡分布と身体の動きを関連づけ、診断・治療を行うことを特徴としています。身体の動きには伸展側と収縮側がありますが、

伸展側を伸びやすくすることを治療の主たる目標としています。身体の動きを上半身と下半身の2つと、前面、側面、後面の3つの計6つのブロックに分け、それぞれのブロックに表の経絡、裏の経絡を当てはめていき、その経絡を伸展させる動きを行わせます。それにより症状が引き起こされる場合を陽性とし程度を主観的な尺度で0~10までの11段階でスコア化していき、治療すべき経絡、経穴を決定していきます。

 午後は、午前の内容に関する質疑応答の後、参加者同士でお互いにM-Testを行っていきました。

上半身の動きのチェックを行い、それにより引き起こされる一番強い症状を探します。

 そこから経絡、経穴を絞っていき、軽く押さえた状態で症状が減弱する経穴を探し、そこに円皮鍼を貼りました。同様に下半身も行いました。デモンストレーションも見せていただき症状が改善していく状況を見ることができ大変参考になりました。

(記:学術副部長 尾野 龍一)

 

 

 

 

 

≪ 第2回学術研修会 ≫

令和元年9月8日(日) 10時~15時

 広島市南区民文化センターにて、令和元年度第2回学術研修会を開催しました。

参加者数は50名(内学生21名)でした。


 今回はテーマを「症例から学ぶ悪性疾患の鑑別法」

「東洋医学と西洋医学:どちらが本質治療に近いのか」とし、杏林堂(東京都新宿区)院長、(公社)全日本鍼灸学会顧問、(公社)日本鍼灸師会会長、日本鍼灸師連盟副委員長の小川卓良先生をお迎えして行いました。


 「症例から学ぶ悪性疾患の鑑別法」では、鑑別の対象となるのは、鍼灸師が治療を行うにあたり、

鍼灸治療を継続することによって患者(及び鍼灸師)に不利な状況を招く場合や、西洋医学と併用すべき病態、症状の改善が見込めるが手術等が必要な病態などがあること、内臓病変の鑑別法などを学びました。そして症例をもとに悪性疾患の鑑別、特に癌についての鑑別を学びました。

 

 質疑応答の後、引き続き「東洋医学と西洋医学のどちらが本質治療に近いのか」の講演に入りました。現在では当たり前に行われている、様々な服薬(解熱鎮痛剤、降圧剤、コレステロール低下剤など)、レントゲン、CTなどの画像検査、インフルエンザなどの予防接種が人間にとって有害であるかということを様々なデーターや諸外国との比較から解説され、衝撃をうけました。これに対し、鍼灸治療のほうが西洋医学と比べ未病、健康維持・増進、終末期医療に適応するなど適応範囲が広く、本質的治療であることがわかりました。

(記:学術副部長 尾野 龍一)

 

 

≪ 第3回学術研修会 ≫

令和元年11月24日(日)10時~16時

 IGL医療福祉専門学校にて、保険部研修会と学術研修会を開催しました。

参加者数は24名でした。


 午前中の保険部研修会では、本会保険部長竹辺竜司先生から、受領委任制度について、療養費・受領委任の留意点、新設された施術管理者について、受領委任契約の注意点、施術管理者が遵守するべき事項、療養費の改定、初回の同意書等の取扱い、施術報告書交付料について、決まりを守らなかった場合の指導、受領委任制度の申込方法、受領委任制度の問題点と今後の行方、同意書について、療養費支給申請書の書き方など多数の説明と解説がされました。質問も多く出され皆さん熱心に聴いておられました。
 午後からは、IGL医療福祉専門学校専任教員の上垣内敬司先生をお迎えして「 認知症治療の実際~三焦鍼法を用いて~ 」というテーマで講演して頂きました。鍼灸による認知症対策の意義と可能性、認知症の基礎知識、三焦を重視する理由、三焦鍼法の目的、処方、処方解説、三焦鍼法による認知症臨床研究、MMSEを用いた認知症の評価方法、認知症治療を行っていくうえでの注意点など、上垣内先生の実際の経験を基に分かりやすく説明して頂きました。その後三焦鍼法のデモを行い、施術方法や補瀉手技を教えて頂きました。出席者からは分かりやすかった、認知症治療を始めるきっかけとなったとの声が聞かれ、大変有意義な研修会になりました。

(記:学術副部長 尾野 龍一)

 

 

 

 

 

 

「第36回広島県鍼灸学術大会 報告」

事業部副部長 大谷 芳貴

 令和元年9月29日(日)10時〜16時、朝日医療専門学校広島校にて第36回広島県鍼灸学術大会が、(公社)広島県鍼灸師会主催のもと開催されました。今回の学術大会では、午前の部で行われた一般発表にて本会から座長の岡田佳広の進行で事業部副部長の大谷 芳貴が「経絡テストを用いた鍼灸治療の一例」についての演目を発表しました。

 人の体は1つの関節の動きといえども全身の動きと連動し、同時に他の関節の影響も受けています。

一連の動きに関わる部位に何らかの制限が加わると、全体としての動きの調和ご妨げられ、病変が存在しない部位に痛みが生じる事も起こりうると考えました。東洋医学の経絡は、多関節の動きの相互関連を分析でき、かつ治療する事で経絡相互の調和の破綻からくる動きの異常を修正する事が出来ると考えられています。今回の発表では向野義人先生の経絡テストを用い、被験者の動きの変化を確認したので報告しました。経絡テストで痛みの根本原因を探り、その部位を施術する事によって体全体の動きが良くなり、あらゆる痛みに効果を出すことができました。

 午後の部では「子午法の臨床的応用~子午流注は臨床の要~」経絡治療学会九州支部 要信義先生の特別講演がありました。子午治療の座学の後実技講習が行われ肩や腰の痛みに対しての鍼治療など内容の濃い特別講演でした。広島県鍼灸学術大会は毎年行われています。研究発表や実技講習などで知識や情報を得ることが出来るので、1度足を運んでみてください。また日々行う施術で得た実績、事例などございましたら、この大会の発表の場を活用してみてください。

 

 

「IGL医療福祉専門学校鍼灸学科生 学校外臨床実習」

受け入れ施術所 : みどり鍼灸治療院

臨床実習指導者 : 副会長 郷田大介

 

 近年、わが国では医学教育について国をあげての改革が進められている。学生は、教科書の知識だけでなく、臨床の現場でどのように考え、どのように医療行為を行うかを学ぶ必要がある。平成30年度から、あはき専門学校では入学生から新カリキュラムになり、校外での臨床実習が解禁された。学生の見学を受け入れる施術所が臨床実習施設の要件を満たしていれば、臨床実習の時間数にカウントすることが可能となる。学生は、臨床実習に参加すると授業として扱われ、校内では見ることのできない、実際の施術現場を肌で感じることができるのである。 臨床実習を経験することにより、医療人としての態度、技能を学び、将来の「医療を支える良き治療家」へと成長していく。

 

 臨床実習は、治療院と連携して、学生の実地的能力を涵養するため、学生を臨床現場に参加させ、実習では臨床実習指導者(または医療スタッフの指導・監督)のもとで見学をはじめ、一部の施術行為を行わせる「施術参加型」臨床実習を行うものである。

 なお、実習にご協力をお願いしたい患者様には、事前に臨床実習指導者からご協力について説明を行わなければならない。 協力の同意は患者様の自由意志によるものであり、一度協力の意思を表明された後であっても、いつでも同意の撤回ができるよう配慮が必要である。

 また、実習を行う学生には、専門学校側から厳格な「守秘義務」を課しており、患者様の情報が外部に漏れることはない。 臨床実習に参加する学生は定期試験(知識・技術)に合格した、一定水準を満たした者であり、学生が施術に参加する際は、十分な指導・監督のもとで実施しなければならない。 学生が万が一、医療過誤を起こした場合は、専門学校側が責任を持って対応するので、過度な心配は不要である。

 

 実際に7月から8月に3名、12月に1名のIGL医療福祉専門学校の鍼灸学科2年生の学生の臨床実習の受け入れを行った。学生1人5日間、1日8時間の研修、どうなるものかと不安だったが、臨床実習を始めると、院内に新しい風が吹き抜け、来院される方々にも新鮮な雰囲気を提供でき、皆が明るくなる、そんな感覚であった。来院される方も「次はどんな学生さん来るのかな」と楽しみにされていた。

 初日は、院内の環境に慣れてもらうことと施術の流れを把握してもらい、実際に患者の同意を得て、触診や刺鍼をさせた。日頃は校内で学生同士でしか刺鍼をしない学生である、当然手が震えるものだが、指導者として同調せず、優しい声掛けで緊張を和らげ、指示した経穴に直刺の刺鍼を数人の患者へコンスタントに行った。

 2日目は、触診によって、圧痛点や硬結部の探知に基づく刺鍼の角度(斜刺、横刺、直刺)を把握させ、電気鍼や遠赤外線照射、電子温灸器などの使用も学生に行わせた。

 3日目は、療養費取扱い方法や医療人としての心構えなどを空き時間にレクチャーしたり、レセプトを書かせたり、学校では学べない臨床の現場で役立つ知識を教えた。

 4日目からは、一緒に問診や触診、施術を行い、学生に患者の症状に関して考察を述べさせたり、「あなたなら、どの経穴を使うか」を考えさせたりして、自分ならどう施術するかを学生に考えさせる機会を与えた。

 最終日は、指導者側が助っ人になり、学生に問診や触診、施術を積極的に行わせ、実際の臨床の現場を体験させた。

 この5日間で、学生は校内で学生同士でしか日頃刺鍼をしない状況から一変して、一日に数十名の施術に携わることができ、大きく成長し実際の現場を見れて将来に役立つことだろう。

 

 実際に臨床実習を受け入れてみると、想定されていた不安点は払拭され、患者も日頃と違う院内の雰囲気にイベント性を感じたのであろう、皆喜ばれていた。自分の分身を増やす、共感者を増やす、自分の手法・技法を後世に伝える、その考えを持って、私は今後も臨床実習の受け入れを推進していこうと思う。

 

※ 臨床実習指導者になるためには、厚生労働省の指針により、16時間以上の東洋療法学校協会主催のあはき師臨床実習指導者講習会の受講が必要となります。なお開設5年以上の実績、実務経験5年以上など受講資格が必要です。臨床実習は専門学校と施術所との連携で進めていきます。

 受講前に専門学校にお問い合わせ下さい。専門学校からの推薦による受講料の軽減制度があります。

 

 

 

・・・・・ 「事業部より」 ~事業部長 森下孝夫 ・・・・・

 令和元年の事業部の行事としては、9月1日(日)第15回廿日市市・大竹市障がい者ふれあい交流スポーツ大会施術ボランティア参加。さらに11月3日(日)第39回ひろしま国際平和マラソン施術ボランティアへの参加がおもな行事でした。令和2年度も、二つの大きな行事を継続しながら、新たな行事に参加できるように努力いていきたいと思っています。今年も鍼灸マッサージ師会を盛り上げて行きたいと思っていますので、どうか皆様のご協力の程を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

○第15回広島県西部障害者ふれあい交流スポーツ大会に施術ボランティア参加

 9月1日(日) 廿日市市スポーツセンターサンチュリーにて
「第15回 廿日市市、大竹市障がい者ふれあい交流スポーツ大会」

が開催されました。鍼灸あん摩マッサージ指圧師の免許を取得する会員ら11名で1名につき、約10分〜20分間の施術を行いました。10時30分受付開始〜14時30分受付終了までの4時間で施術を受けた人数は90名(マッサージ60名、鍼30名、両方受けた人も含む)でした。中学生から高齢の方までいろいろな世代の方に興味を持ってもらい、自分では気付いていない痛みの原因を知ってもらうことで改善に繋がるような指導が出来、喜んでもらえてよかったです。 廿日市市市長の眞野勝弘さんも激励に来られました。

 

施術メンバー 

 山田健三 /  岡田佳広 / 郷田大介 /  佐々木健二 / 木村克  /  遠部茂樹

平野康宏  /  森下孝夫 / 平野香里 / 藤原栄二 / 大谷芳貴

 

○「第39回ひろしま国際平和マラソン大会」に施術ボランティア参加

日時:令和元年11月3日(日) 午前8時~14時

施術参加者:21名 受療者数269名

懇親会:ダイヤモンドホテルにて開催 14時30分~16時30分

 

 本会から21名の施術ボランティアの参加者がありました。

施術を受けられた体験者は、鍼とマッサージ合わせて過去最多の

269名(鍼94名、マッサージ175名)でした。

 当日は、天候が少し心配されましたが、お昼頃に雨がパラパラと降っただけで曇り空の一日で、ランナーの皆さんにとってもいいコンディションだったと思います。施術を受けに来られた皆さんは、足・膝・腰・肩・首などに痛みを抱えている人が多く、各先生方もなんとか痛みを楽にしてあげようと、真剣に治療にあたって頂きました。施術を受けられた後「痛みが取れてすごく楽になりました。」と喜んでいる方が多かったです。走る前に施術を受けた方が、走り終えてから「いつもよりすごく楽に走れました。」とお礼を言いに来てくれたランナーの方もいました。

 

 今回も多くの方に鍼・マッサージの素晴らしさを体験して頂く事が出来て、とても有意義な一日だったと思います。また、地元のIGLと朝日の各医療専門学校の学生には、受付・誘導・施術助手などのお手伝いをして頂きとても助かりました。学生にとっても目の前で諸先生の治療を観ることが出来て、いい勉強になったと思います。

 大会終了後は、3師会合同(本会、鍼灸師会、柔道整復師会)各専門学校学生も参加して、懇親会を近くのホテルで行いました。学生からの質問コーナーに加え、学生に対してこの道を目指した動機について語っていただきました。各先生方や教員の先生方にも個々の学生の治療家を目指した気持ちを聞いて、なお一層の動機づけになったと思います。

 今大会が、無事に大変有意義に終えることが出来ましたのも、お忙しい中ご協力して頂いた会員の先生方のお陰であると心より感謝しています。今後とも鍼灸マッサージ師会の活動にご協力頂きますようお願い致します。また今回参加されなかった先生方にも来年以降もボランティア活動は継続しますので、是非とも参加して頂き、鍼灸マッサージ師の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるために、ご協力の程をよろしくお願い致します。

   (記:事業部部長 森下孝夫)

 

参加未経験の先生方、お気軽にボランティア活動へご参加下さい。

 

 

・・・・・ 「新役員挨拶」 ・・・・・

〇事業部部長 森下孝夫

 令和元年より、広島県鍼灸マッサージ師会の事業部部長として、会のお手伝いをさせて頂くことになりました。今までは学術研修会やセミナー、そして平和マラソンのボランティアなど、鍼灸マッサージ師会の活動には、積極的に参加させて頂いていました。今回、役員としての活動は初めてで、解らないことばかりですので、どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願い致します。

 また事業部の行事は、会員の皆様のご協力がないと出来ないことばかりですので、今後とも今まで以上に皆様のお力添えをよろしくお願い致します。

 

〇事業部副部長 大谷芳貴

 今年度より事業部副部長をさせていただきます。廿日市障がい者スポーツ大会やひろしま国際平和マラソン施術ボランティアなど、一般の方に鍼灸マッサージについて、知っていただき、興味をもってもらえるように頑張ります。 鍼灸マッサージ業界がさらに発展していけるように貢献していきたいです。よろしくお願いいたします。

 

・・・・・ 「保険部より」 ・・・・・ 

 令和元年度 保険部長を勤めております。平成31年度1月より「受領委任制度」が始まり、広島県でも4月より一斉に各保険者が導入を開始しております。これは、施術者が地方厚生(支)局長・都道府県知事に申出を行う事により、療養者が委任すると保険給付金を療養者に代わって請求できる制度です。それに伴い、取り扱い方も随時変更され「疑義解釈」・「Q&A」などの基準書が公表されました。

この受領委任制度が開始されてから1年が経過し、様々な問題点も提起されております。

 

・様々な添付書類が義務付けられたため、事務経費分が大幅に増加したがそれを補填できるような料金改定にはならない。

・「医師に対するあはき施術者作成の施術報告書」の提出が始まり、今後は報告書内容の重要性を高くしてくると思われる。

・最も問題なのは、受領委任制度への保険者の参加が自由裁量になった事にある。これにより償還払いへ移行する保険者が大幅に増加してしまった。

・行政の強制権限が新たに発令されること。これらの実施等により、以前の「代理受領」よりも格段に厳しい運用となっております。

 

 保険部といたしましては、保険取扱いの研修会を開催し制度の内容をご説明させていただき円滑な取扱いをサポートしております。また協同組合を立ち上げており、申請に必要なシステムを提供しております。今後は随時情報収集・情報提供を行い、問題点を改善できるよう全鍼保険局と協力して、会員の皆様が安心して取り扱いができるように活動してまいります。

尚、お問い合わせ等ございましたら、保険部の方へご連絡ください。

 

保険部長 竹辺竜司 090-2864-1677

広島県鍼灸マッサージ協同組合 事務局 082-229-1033

 

 

≪ 保険部研修会 ≫

 令和元年11月24日(日)10時~16時、IGL医療専門学校で行われた保険部研修会において、受領委任制度取扱いの初期手順を主に指導させていただきました。また、現状の問題点や今後の展望、質疑応答など、すでに取り扱っている方への講義も行いました。

 

 

・・・・・ 「財務部と災害対策委員より」 ・・・・・

≪ 財務部からのお願い ≫

 会員の皆様、常日頃お世話になっております。皆様からの会費によって、本会の運営が成り立っており感謝しております。会費は大事に使わせていただいておりますので、今後とも会費の早めの納入を宜しくお願いいたします。                    (財務部長:川口真実)

 ≪ 会費の振込口座 ≫

 ◎振替払込口座番号:01370-5-4095

 ◎振替払込口座加入者名:一般社団法人 広島県鍼灸マッサージ師会

 

≪ 災害対策委員長より ≫

 会員の皆さん、毎度、お世話になっております。 毎年、台風・大雨・河川の氾濫・土石流・強風・地震などの自然災害で、日本列島はどこかで甚大な災害が発生しています。地球温暖化も影響していると言われていますが、報道の災害の映像を見ますと「明日は我が身」と恐怖を感じ、災害に遭わないように祈るばかりです。広島県は土砂災害が発生する危険個所が多い県であるらしいです。 

 平成30年の広島豪雨災害が発生した時は、本会の理事が手分けをして会員の安否確認を実施し、7月14日から県内外の有志や理事や会員などで、避難所を転々と回り鍼灸マッサージの施術をしました。災害に遭わないことが一番ですが、もし被災者の立場になったら何をしなければならないか、また、被災者に何ができるのかを日頃よく考えて、行動できるようにしていただきたいと思います。

「備えよ常に」です。 

 

 

 

 

  「広島豪雨災害の支援活動について」  災害対策委員長 山田健三

 平成30年は、広島豪雨災害が県内で発生し、県外でも多くの犠牲者があったことにお悔やみ申し上げます。平成26年の広島土砂災害に続く大きな災害となりました。平成26年は、梅林小学校の体育館・佐東公民館・八木集会所など被災者に対し、会員や山口県師会の有志の皆さんで鍼灸マッサージの施術活動を実施してきました。 また、平成30年では、県内や県外での被災地域が広範囲にわたり被災を受けました。本会では、平成30年7月中旬より令和元年12月まで会員や県外(長崎・福岡・山口・岡山・兵庫・京都・福井・神奈川など)の有志で、毎月鍼灸マッサージを施術し40回ほど、被災地の安芸郡坂町・小屋浦、呉市天応などを訪れました。 被災者の方々は、避難生活で、眠れない、腕・膝・腰の痛み・食欲がない・便秘・神経過敏など様々の症状があり、私たちの施術を待ち望んでいらっしゃいました。 よく「手当て」という言葉を聞きますが、手で触れてあげることが、何より大事なことだとつくづく感じることです。 また、被災者の方が仮設住宅に入居されてからは、施術をする合間にサロン活動(ギターやハーモニカの演奏での合唱、ヨガ、ボッチャなど)をやり、被災者の心を和ませ笑顔を拝見出来たことでホットしました。 この度の被災者支援活動に参加してくださいました会員の皆様、県外の有志の皆様ご支援ありがとうございました、お礼を申しあげます。  

                                         

 

 

                                

・・・・・ 「広島県マッサージ協同組合より」 ・・・・・

本会所属の「広島県鍼灸マッサージ協同組合」は、健康保険取扱いの推進を目的とした発足した組織です。保険の療養費など複雑な申請事務作業を、初心者でも簡単操作で処理できる当組合独自のパソコンシステムを取り入れ、正確で早い事務処理を可能にしております。

この機会に、当組合に入会し、保険取扱いの業務を拡大しましょう。分からないことや疑問に思うことなど、相談に応じていますので、お気軽にお問合せください。

☆お問合せ先:  広島県鍼灸マッサージ協同組合

               〒732-0009 広島市東区戸坂千足1丁目1-21

               TEL:(082)229-1033   FAX:(082)502-5084

 

 

・・・・・ 「広報部より」 ・・・・・

≪ ホームページの閲覧下さい ≫

 本会ではホームページを開設しております。皆様にとって、より使いやすく分かりやすいかたちでの情報提供を実現するため、日々ホームページやフェイスブックを更新しています。
 またホームページを利用しやすいものにすると同時に、、研修会や理事会の報告、YouTubeによる映像配信など情報提供の向上にも配慮しました。また業界の繋がりを深め、多くの方々に本会の活動や私たちの声を知って頂くため、フェイスブックを開設しています。活動報告や業界の動きなどを載せていますので、ご自由にご意見やご感想などをコメントして下さい。今後もご利用いただく皆様のために、よりよい情報を提供することを目標に、内容の充実に努めて参ります。
URL : https://www.hskm.org/ 
メールアドレス : hiroshinkouhoubu@gmail.com

フェイスブック: https://www.facebook.com/hsm34/
ホームページについてのご意見やお気づきの点はお気軽にご連絡ください。

 

≪ メーリングリストについて ≫

本会ではメール配信を会員対象に運営しています。ホームページでは間に合わない緊急な連絡事項や研修会のお知らせ、各種情報などをメール配信でお知らせしています。ぜひご活用下さい。

希望される方は、新しいメールアドレス:hiroshinkouhoubu@gmail.com に、お名前、メールアドレス、件名に「メール配信希望」とご記入の上、メールをお送り下さい。師会の名簿にて確認後、登録完了メールをお送りいたします。 配信メールはパソコン・スマートフォンに対応していますが、ファイルを添付する場合、携帯電話によっては、自動的に削除される場合があります。またGmailで配信しますので、迷惑メールにならないよう設定をお願いします。

・・・・・ 「無資格者・違反広告対策」・・・・・ 

 本会では無資格者対策や有資格者の法規違反に対する是正指導を行っております。

まず中国新聞社には 暮らしの情報誌「フェニックス」内の記事に無資格者の紹介があり、「病名の掲載」や「効果効能の掲載」の文言が複数個所に表記され、一般購読者から見ると「健康になれる」「治療行為」と認識され景品表示法に抵触すると弊会は考え、電話抗議と抗議文の送付を行いました。そして去年1年間で計5回保健所へ伺い、違反施術所約30軒に対して是正指導をお願いしました。違反施術所が行っている事例として、「スポーツ障害」「交通事故」「料金表示」「美容鍼」「病名表記」「病状イラスト」などの看板掲載や広告配布であった。

 未だに、上記の内容を看板に掲載や、のぼり設置している施術所は多々あり、慣習的になっている。本会は互いに規則、ルールを守り、フェアに施術にあたるよう、法令順守を呼びかけていますが、保健所の指導が弱ければ、慣習的になり、不当な競争や誘引を防げないと考える。本会としても、現場確認、写真撮影、書類作成、保健所通報と進めていきたい気持ちはあるが、広範囲に多すぎて手が回らない。公に提示しても誰も指摘しない、誰も是正しない、皆やっているから、もはや慣習的になっていると感じる。違反を軽視する者が療養費支給申請を行っていては、果たして、公正に療養費支給申請を取扱っているのだろうか。看板は違反するけど、療養費取扱いは公正に行うとは、同じ業界の一人として疑ってしまう。 このままでは業界の質の低下に繋がり、患者の受療選択の公平性も失われます。免許者の皆様には、関係法規の再確認と、広告配布や看板設置の際は、保健所の意見を仰ぎ、法令遵守とともに公正に鍼灸マッサージ師として活動して頂きますようお願い申し上げます。

 無資格者による誇大広告や違法行為、免許者による広告違反・法規違反見かけましたら、本会へご一報下さい。写真やチラシ・広告の現物があると対応しやすいです。互いに規則、ルールを守り、フェアに施術にあたりましょう。

≪ 入退会者 ≫    

令和1年12月31日現在会員数:210名

 

・入会者 9名  向田 淳子  大塚 実木  加納 沙緒璃  遠部 茂樹  増村 聖子 

           村上 和寛  菊一 滋    采 三知代    永石 雄嗣 (敬称略)

*多くの先生方の入会お待ちしております。ご紹介宜しくお願いします。

  ご質問等ありましたら、お気軽にご連絡ください。

 

・退会者 15名

 

・物故者 竹源水先生、平成30年10月12日ご逝去されました 心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

 

≪ 編集後記 ≫

 最後まで広報誌を読んで頂きありがとうございます。副会長兼広報部長の郷田大介です。

私は、十数年前、ロシア・シベリアのノボシビルスク市で鍼灸マッサージの仕事に携わっていました。

冬は−40℃にもなる極寒の地で日々、ロシア人へMade by Japaneseの施術を提供し、1人1時間、1日12人のブラックな環境でしたが、朝から晩まで患者が途切れることなく、施術に没頭していました。あのまま過ごしていたら、今頃、テレビで「こんなところに日本人」なんて番組に、ウォッカ漬けの私が出演していたかもしれませんが、父の病気により広島へ戻り、地元に治療院を開設しました。

 それにしても、なぜ私がロシアで仕事ができたのか、それは強い後ろ盾があったからです。度重なる訪露で構築したコネクションで、有力者や医療関係者と繋がり、結果ロシアで活動できました。

「勢人(権勢、勢力のある人)の傘の下にいれば、濡れない」とロシアでは表現されますが、小さな存在も大きな存在によって守られます。例えば、タレントなら芸能事務所、政治家なら政党のように、守る存在が大きければ大きいほど、活動はしやすくなります。

 さて、我々治療家を守ってくれる存在とは何か。 賠償責任保険?あはき法?厚労省?所得?

どれもすべて関係するでしょうが、大元を辿れば、業界団体の全鍼ではないでしょうか。

全鍼の勢力があるから、今日の施術環境があると言っても過言ではないです。 何気なく加入している全鍼ですが、東洋療法推進大会や代議員総会などに出席して初めて気が付くものです。 私たちは大きな傘の下に今日も濡れずに風邪をひかず活動ができています。今ある私たちの施術者としての地位も全鍼があっての地位です。業界団体が衰弱すれば、私たちの地位も低下します。従って今後も私たちは、皆で全鍼を支えていかなければならないと思います。傘を大きくするのも小さくするのも会員の皆様次第です。 まずは積極的に本会の集まり事に参加して下さい。今後とも何卒宜しくお願い致します。

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